実験設備
結晶成長・デバイス作製
・クリーンルーム
研究室内にクリーンルームを完備しており、結晶成長やデバイス作製をクリーンな環境で行うことができます。
・レーザー加工器 ・有機結晶のレーザー加工の様子
レーザーにより有機物や金属を加工することができます。有機結晶のレーザー加工により有機デバイスの作製を行っています (有機結晶加工の様子を動画でご覧いただけます)。
・走査型電子顕微鏡(SEM)
細く絞った電子線をサンプル上で走査することで、サンプル表面から放出される二次電子等の強度を画像として得る顕微鏡です。作製したデバイスの様子を数倍~数十万倍に拡大して観察できます。
・電解用電源+恒温器 ・恒温室
恒温室や恒温器により温度を制御しながら結晶成長が行えます。
・酸洗浄ドラフト + 自動中和システム
電解用器具を清浄に保つため、濃硫酸による洗浄を行います。洗浄後は、自動でアルカリによる中和が行えます。
・簡易スパッター ・蒸着器
計測用の配線や有機分子のパターニングが行えます。
物性測定・デバイス評価
・PPMSシステム
低温・磁場下での伝導度測定が可能です。光をファイバーで導入することも出来ます。
・冷凍機式クライオスタット + 伝導度測定システム
冷凍機により室温から極低温(約3 Kが3台、300mKが1台)まで、液体ヘリウムを使わずに冷却して伝導度やデバイス性能の評価が行えます。また、このうち2台は5Tまでの磁場を発生することが出来ます。
・FTIR
作製した薄膜の赤外吸収を計測出来ます。IRAS用オプション搭載。
・プローバーシステム
デバイスに端子を当てて、トランジスタ特性を計測出来ます。温度変化対応。
・光学クライオスタット
光学窓を通して観察しながら、温度を3ケルビンまで冷やすことが出来ます。
有機合成
・合成用ドラフト (4面) + ロータリーエバポレーター
ロータリーエバポレーターや真空ラインを完備したドラフトが4面あり、一連の有機合成が行えます。
・ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)
合成した有機化合物を、ガスクロマトグラフ(GC)により単一成分に分離した後、MSスペクトルを測定することにより成分の分析や同定が行えます。オートサンプラーやダイレクトインジェクションなどのオプションも備えています。
・液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)
上と同じく、合成した分子を分離して、質量を計測することが出来ます。
・リキッドハンドラー
サンプルの移し替えや分注・希釈・薬品添加など様々な実験操作を自動で行うことができます。質量分析装置などと連動し、様々なサンプル処理から測定までの完全自動化が図れます。
・高速液体クロマトグラフ(HPLC) ・フラクションコレクター
HPLCにより、合成したサンプルの分離・検出を行います。またHPLCにより分離したサンプルをフラクションコレクターを用いて自動的に収集することが出来ます。
・リサイクル分取HPLC
リサイクル法を用いて何度もカラムを通すことにより、高分離能を得ることができるHPLCです。